指導方針について

競わない、やり過ぎない、比べない

私の考えるバレエの指導はとてもシンプルです。競わない、やり過ぎない、比べないバレエです。

誰かと競い合い主役の座を勝ち取ったところでその子の将来に何が残るのでしょうか?辛く厳しいレッスンをして育った子供達が将来、心の優しい穏やかな大人に成長できるのでしょうか?

子供の頃バレエをやっていたという方から良く聞く話の中に、レッスンが厳し過ぎて腰を傷めたとか、大人になった今でも股関節や膝が急に痛くなって歩けなくなる時があるなどという声を耳にします。

過剰なレッスンは子供達の将来、未来を傷つけます。また、ハイレベルなテクニックを見せられ、演者の気持ちが伝わらないパフォーマンスは芸術とは言えません。芸術は本来観客の心を癒すもの、踊っている時の楽しさが喜びに変わり、心からの喜びを舞台で表現することが観客の心を癒すのではないでしょうか?

ハイレベルなテクニックを目指すレッスンをして周りと比べる・・・そんな指導では心も身体も傷付きます。人を思いやる心は育ちません。楽しさを感じること、喜びを感じること、そして自分自身を大切に思うこと・・・自分のことを大切に思う気持ちを育てることこそが、周りを大切にし人を癒す力を生み出すのだと思います。

バレエ教室は習い事の教室です。学校で味わう緊張感から解放されて、学校とは違う関係性の持てるたくさんの友達と仲良く楽しく笑顔いっぱいで育った子供達は、きっと明るく心優しい大人に成長し、自分の中に隠れている才能を開花させ、活躍してくれると信じています。

身体と心の軸に意識を

子供の頃憧れだったバレエを大人になってから初めてみたいと思っても敷居が高くてなかなか始める勇気が持てないとおっしゃる方がよくいらっしゃいます。また、幼い頃厳しいレッスンを強いられ、股関節や腰を傷めてしまい、泣く泣くバレエを諦めたという方もいらっしゃいました。敷居がまったくないアサミバレエスタジオは何歳からでも始められます。そして怪我をしない身体を作り、いつまでも楽しく美しく生きられるという自信を持っていただくためにオリジナルの麻美メソッドを取り入れています。

麻美メソッドは身体の軸(センター)を意識出来るように、身体を充分にゆるめることを大切にしています。小さなお子さんには楽しみながら自然な動きの中で体幹を鍛えることをしています。軸が身体の中で生まれて来ると、何かス〜っとしたものを感じ天にも昇るような心地よさを感じます。そして透明感のある美しく清らかな雰囲気になってきます。型に填めたりレベルの高いテクニックを目指すのではなく、身体を自然の動きに任せて自由でしなやかに気持ちよく踊れるようにひとりひとりの心と身体を育てて行きます。

年齢的に遅いと考える必要はありません。始めたい時が始め時です。憧れのトーシューズを諦めることも発表会の出演を諦める必要もありません。皆さんのご要望に出来る限り応えることも麻美メソッドの一つです。

教室のあゆみ

1999 宮野木教室開設
2000 高浜教室、打瀬教室新設
2001 千葉文化センターアートホールにて第1回発表会
2002 自宅にバレエスタジオを新設
2003 千葉文化センターアートホールにて第2回発表会
2004 千葉文化センターアートホールにて藤井麻美ダンスリサイタル「Yu-turu」開催
2005 千葉市民会館大ホールにて第3回発表会
2007 千葉市民会館大ホールにて第4回発表会
2009 千葉市民会館大ホールにて第5回発表会
2011 千葉市民会館大ホールにて第6回発表会
2013 千葉市民会館大ホールにて第7回発表会
2015 千葉市民会館大ホールにて第8回発表会
2018 美浜区文化ホールにて第9回発表会
2021 第10回発表会

10数名のスタートから

1999年4月、小さな集会所を借りて10数名でバレエ教室をスタートしました。以来沢山の子供達が習いに来てくれました。純真無垢な子供達は、言葉の働きかけで身体がどんどん反応していきます。ところが難しいことを要求して行くに従い身体にすごく力を入れて頑張るようになってきました。

同じ頃、ローザンヌ国際バレエコンクール主催のセミナーに参加し『解剖学に基づいた指導法』により、筋肉をゆるめる事でアンデオールが正確に出来、ジャンプや回転その他のテクニックのパフォーマンス力も向上しケガのリスクも改善することを学びました。

しかし、知識として理解したものの、どうすれば筋肉をゆるませる事ができるのか?股関節が正確に回外したアンデオールは身体の中でどのような感覚になるのか?正しい身体の使い方を知る事で新しい疑問が生まれてきました。しかし、2005年にゆる体操と出会った事がキッカケで全ての疑問が解消されました。

以来ゆる体操創始者である高岡英夫先生のもとで身体をゆるめることの大切さを学ぶと同時にバレエにとって絶対と言っても過言ではないセンター(軸)についても多くの知識とトレーニング方法を教えていただきました。またセンター(軸)に限らず丹田やリバースなど様々な身体意識や呼吸法や気功など身体に関するあらゆる事を沢山学びながら自分の身体と向き合ってきました。この12年間の学びは大変充実し私に取りましては有り難い財産となりました。

日本古来から伝わる師弟関係に守破離という言葉があるように、初めてバレエを教えて下さった先生はじめ出会った全ての先生方に感謝をしながら卒業させていただき、伸びやかにしなやかに自由に心地よい気持ちを大切に指導していきます。

私にはもう一人心の師と仰ぐ女性がいます。その方から身体の軸以上に心の軸を通す事が重要であることを教わり現在も修行中です。それは身体のトレーニング以上に厳しいものではありますが、心と身体両方の軸が通ったことで清らかで穏やかな気持ちで指導出来るようになりました。今はその軸がぶれぬよう日々自分と向き合い探求中です。その恩師に命名していただいた『心が踊る心が喜ぶ麻美メソッド』は、お一人お一人の本来持っている素晴らしい所を見いだし、磨いていくためのメソッドです。心と身体の健康を保ち、美しく清らかでありつづけるためのお手伝いをしてまいります。

発表会について

2018年8月7日に美浜区文化ホールにて発表会を開催しました。
次回は2020年8月11日の開催予定でしたが、
コロナ禍の影響により2021年4月3日(土)に延期といたしました。

私どもの教室では、出演者全員が主役の発表会にこだわっています。笑顔溢れる元気いっぱいの生徒たちの踊りと、愛を込めた作品を披露いたします。

舞台の進行や衣装の着替え、メイク等も皆で力を合わせています。大きいお姉さんが小さい子供たちの面倒を一生懸命に見てくれます。小さい子供たちはお姉さんの踊る姿に憧れを抱き、一生懸命に応援してくれます。豪華な舞台装置も大勢の男性ゲストもいませんが、出演者全員の心がひとつになった大きな発表会です。

また、毎回ソロの出演者が増えて来ています。皆さんの夢が叶うよう出来る限りのお手伝いをさせていただきます。

第5回発表会

2009年7月24日(日)千葉市民会館

第6回発表会

2011年7月31日(日)千葉市民会館

第7回発表会

2013年7月30日(火)千葉市民会館

第8回発表会

2015年8月4日(火)千葉市民会館

第9回発表会

2018年8月7日(火)美浜区文化ホール